耳鳴りと難聴
更新日:2024.03.12
老人性難聴とは?原因や症状、治療方法を紹介
「年をとると耳が遠くなる」というイメージは、もはや一般化していますね。
ではなぜ、高齢になると聞こえにくくなるのでしょうか。
今回は、老人性難聴について、原因や症状の特徴、治療方法について解説します。
目次
老人性難聴とは?
老人性難聴とは、加齢が原因で聞こえにくくなる状態を指します。
人は、20代をピークにだんだんと聴力が落ちてきますが、これは誰もが避けることのできない自然な現象です。
人の耳は、外耳・中耳・内耳の3つで構成されています。
老人性難聴の原因に直結するのは、内耳のはたらきの低下です。
具体的には、音を感じる細胞の数が少なくなったり、その機能が低下したり、音を聞く神経のはたらきが鈍くなることが影響していると言われています。
老人性難聴の特徴
老人性難聴の場合、主に以下のような特徴が見られます。
・高音が聞き取りづらく、中低音は比較的聞き取りやすい
・両耳がほぼ同じ程度に聞こえにくくなってくる
・男性の方が女性よりも聴力が低下しやすい
・難聴であることを認めようとしない
・音は聞こえても、会話の理解が難しくなる
・早口での会話が苦手になる
老人性難聴はいつ頃から始まる?
聴覚の低下は20代から徐々に見られますが、それを実感するのはもっと先のことです。
おおよそ、65歳を過ぎると聴覚の検査で違いが見られやすくなり、年齢を重ねるごとにだんだんとその割合は増えていきます。
老人性難聴の原因
老人性難聴の主な原因は加齢によるものですが、個人差があります。
具体的な原因について見てみましょう。
遺伝的な要因
難聴になりやすいかどうかは、遺伝の影響もあると考えられています。
両親の耳が遠かった場合は、いずれ難聴になる可能性が高まるということです。
「蝸牛」への酸化ストレスの蓄積
内耳には、「蝸牛」という器官があります。
ここで振動として伝わった音の情報が電気信号へと変えられて、脳に伝わります。
大きな音にさらされ続けることや動脈硬化による虚血、喫煙などは酸化ストレスとして蝸牛に影響を与え、それが蓄積し難聴につながると推測されています。
老人性難聴を予防する方法
適度な運動やバランスのよい食生活を心がけることが難聴の予防につながります。
大きな音を聞き続ける環境を避け、健康的に過ごすことが大切です。
また、症状が軽い段階から補聴器を利用した方が進行の予防につながる可能性があると言われています。
老人性難聴の治療方法
老人性難聴の治療は、どのようにして行われるのでしょうか。
その内容をご紹介します。
健康的な生活を心がける
老人性難聴は、加齢によるものであるため、健康的に過ごすことが重要になります。
適度に有酸素運動をして体を動かすことや、栄養バランスの整った食事などがポイントです。
大きな音を避ける
大きな音にさらされ続ける環境を避けて、できるだけ耳を守りましょう。
イヤホンやヘッドホンを使う習慣のある方は、できるだけ音量を控えめにするのもおすすめです。
補聴器などを活用する
聞こえにくさが気になる方は、医師に相談のうえ補聴器や集音器の使用を始めてみるのも良いでしょう。
聞こえが改善すると、人と会うことがより楽しくなったり、趣味が増えたりして活動的な生活につながるかもしれません。
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最大の特徴は「聞こえのセルフ調整ができる」という点で、音を聞きたいシーンに合わせて、好きな時に、納得がいくまで、自分で調整を行うことが可能です。
聞こえのトラブルは自分よりも周囲の人が先に気づくケースが多く、発見や対策が遅れがちです。
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まとめ
老人性難聴は、加齢によって引き起こされる難聴です。
年齢を重ねるごとに難聴になる可能性は高まるため、日頃から耳に優しい生活をして予防することも大事になります。
老人性難聴かどうかは、専門医の診察を受けなければ分かりません。
聞こえにくさを感じたら、まずはその原因を確かめて対処されることをおすすめします。