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耳鳴りと難聴

更新日:2024.03.12

耳が遠い原因とは?病気・治療方法を徹底解説

耳が遠い原因とは?病気・治療方法を徹底解説

最近、「耳が遠くなったな」と感じることはありませんか?
耳が遠くなる原因は、加齢によるものばかりではありません。
ここでは、耳が遠くなる原因や難聴を引き起こす可能性のある病気、治療方法についてご紹介します。

難聴は3つの種類がある

難聴には、大きく分けて「伝音難聴」「感音難聴」「混合性難聴」の3つがあります。
もし、聞こえに不安を感じたら、まずは何が原因になっているのかを明らかにする必要があるでしょう。

難聴の原因は、必ずしも加齢によるとは限りません。
病気などが関係してくる場合もあるため、自己判断はせず専門医の診察を受けましょう。

関連記事:難聴にはどんな種類があるの?

耳が遠く感じる原因

耳が遠く感じる原因で、特に多いとされるものを3つご紹介します。

耳の中で炎症・損傷が起きている

耳の中で炎症を起こす代表的な病気と言えば、中耳炎です。
ただ、中耳炎にもいくつかの種類があり、適切な治療をせずにいると骨を溶かして難聴を引き起こすものもあるため、決して軽視はできません。

他には、耳元で大きな爆発音が起きたり、耳を殴られたり、耳かきを奥まで入れすぎたりして鼓膜が損傷し、聞こえにくさにつながることもあるでしょう。

工事現場等、大きな機械の音が鳴り続ける場所での仕事や、大音量が流れるライブ会場での観覧などにも注意が必要です。
あまりにも大きな音の鳴る場所にいるだけで、耳の中にある感覚細胞は傷つき、難聴を引き起こすこともあります。

ストレス・疲労

耳が遠くなる原因は、すべてがはっきり分かっているわけではなく、ストレスや疲労による自律神経の乱れが引き金になることもあると考えられています。
人によっては、耳なりやめまいも同時に見られることがあり、これがストレスを増やすという悪循環に陥る場合も。

ストレスをゼロにすることは難しいでしょうが、疲労の回復や生活習慣を改善するなど、できることから対処していくことが対策になります。

加齢

人は誰でも年齢を重ねると老化します。
耳の機能も同じで、若い頃に比べると耳が遠くなるのは誰にでも起こり得る症状です。
個人差はありますが、早ければ40代のうちに耳の機能低下を自覚する人もいるようです。

一般的には、60代程度になってから、耳が遠いと実感する人が増えてきます。
加齢そのものは食い止めることができませんが、進行を遅らせるといった対策は可能です。

耳が遠い時に考えられる病気

ここからは、耳が遠くなる原因になる病気について、特に多いものを3つご紹介します。

中耳炎

中耳炎は、難聴の原因になる代表的な病気です。
「中耳炎」という言葉は、中耳で起こる病気の総称であり、主に以下のような種類があります。

急性中耳炎

中耳に細菌が入って感染し、発熱や痛みが出る病気を指します。

慢性中耳炎

鼓膜に穴が開いたり、耳から膿が出たりする状態が繰り返される病気です。
慢性中耳炎の中には、内耳の中が炎症して骨を溶かしていく真珠性中耳炎という病気も含まれます。

滲出性(しんしゅつせい)中耳炎

風邪などにかかった後、内耳に滲出液(しんしゅつえき)という液体が溜まる病気のことを指します。

突発性難聴

突然、片方の耳が聞こえなくなる病気です。
原因は、はっきりしたことが分かっていませんが、とにかく早い段階で治療を開始することが大事だと言われています。
人によりますが、耳鳴りを伴うことが多く、めまいが見られることも。

発症してから2週間以内に治療を始めることが望ましいとされ、2週間以内であれば改善が期待できます。
発症して2~3ヶ月が過ぎると、治療をしても改善が難しくなり、治療が遅れるほど回復がしにくくなる病気です。

聴神経腫瘍

聴神経は、耳で得た音の情報を脳に伝えるという、重要な役割を果たしています。
この聴神経に腫瘍ができると、音が聞こえにくくなったり、バランスがとりにくくなったり平衡機能に障害が出るようになります。

ただ、聴神経腫瘍の場合、少しずつ腫瘍が大きくなり徐々に難聴が進行するため、老化現象に伴う難聴と間違われやすいことに注意が必要です。
加齢による難聴との大きな違いは、右耳と左耳とで聞こえやすさが変わるという点にあります。
腫瘍が大きくなれば、めまいや難聴以外の症状も出てくる可能性もあるようです。

耳が遠いことを放置しておくリスク

耳が遠くなったと自覚していても、「病院に行くのは面倒だ」「加齢によるものだろうから」と放置する方もいるでしょう。
しかし、適切な対処をしなければ、以下のような困り事が起こる可能性もあるため注意が必要です。

日常生活が困る

耳が遠くなると、特に高い音から聞こえにくくなることが多いとされています。
目覚まし時計や電子レンジなどのアラームの高い音は、鳴っていても気づきにくくなる可能性があるでしょう。

事故にあうリスクが上がる

ふだんあまり意識していなくても、私たちは音による情報で行動する場面はたくさんあります。
信号機が青の時に鳴る音楽、車のクラクション、自転車のブレーキ音やベルの音、人の話し声など、街を歩くとあちこちで音が聞こえてきます。
こうした音を聞き、時には情報を得たり、危険から身を守ったりしているのです。

しかし、耳が遠くなると、こうした情報が認知できず周囲の人にぶつかったり自転車と衝突したりするリスクが高まります。

難聴を引き起こしている病気が進行する

先ほど、耳が遠くなる時に考えられる病気について紹介しました。
しかし、難聴を引き起こす可能性のある病気は、他にもあります。

もし、難聴の原因が加齢によるものでなかったら、その病気を放置することにもつながりかねません。
病気を放置すると、治療に時間がかかったり、悪化しすぎてしまったり、合併症が出てきたりする恐れもあります。

認知症のリスクが上がる

難聴と認知症の関係性について、これまでさまざまな指摘が行われてきました。
難聴になると、認知症のリスクが上がることも明らかになっており、将来のことを考えると軽視できない問題です。

耳が遠いと感じた時のチェックリスト

耳が遠くなっているのかどうか、はっきりと分からない場合は、自分でチェックしてみましょう。
以下のポイントに当てはまる場合は、耳が遠くなっている可能性があります。

体温計のアラームが聞こえにくい・聞こえない

体温計の「ピピピ」というアラームは、周波数が高く、耳が遠くなっている人にとって聞こえにくい音となります。
以前よりも体温計の音が聞こえにくいという方は、耳が遠くなっている可能性があります。

テレビのボリュームが大きくなった

家族や家を訪れた友人などから、テレビの音が大きくなったと指摘されたことはありませんか?
また、以前の設定よりもボリュームを大きくしていませんか?
テレビの音量は、聞こえの程度を示すバロメーターかもしれません。

マスクを付けている人との会話が難しくなった

近年は、外出時に必ずマスクを付けるという方が増えました。
マスクを付けている相手と、そうでない相手とで、会話のしやすさが変わる場合は要注意です。
耳が遠くなると、無意識に相手の口もとを見て内容を理解することが増えます。
しかし、マスクがあれば聴覚でしか言葉が理解できないため、耳が遠くなるとそのぶん会話が難しくなります。

電話の相手から「無言になることが増えた」と言われる

片方の耳だけが難聴である人は、受話器を当てる耳によって聞こえが異なります。
聞こえが悪い耳に受話器を当てた場合、相手の声が聞こえず悪気がなくても無言になってしまうことがあり、それを指摘されることが増えて気づく人もいます。

耳が遠い場合の治療方法

耳が遠くなったとき、原因によっては治療により聴力が改善することもあります。具体的に見てみましょう。

治療できる例

中耳炎による難聴の一部や、耳垢や異物の詰まりなどによる難聴は、音の伝わりが悪くなって生じる「伝音難聴」です。
伝音難聴の場合、基本的にはそのもととなる病気を治療することで、聴力が改善することが多くなっています。

また、先ほどご紹介した突発性難聴は、神経などの障害によって引き起こされる「感音難聴」に含まれますが、早期の治療によって改善が期待できます。

治療できない例

一般的に、「感音難聴」の場合は、ステロイドや循環改善薬、ビタミン製剤などが治療に用いられますが、治療で治らない例が多いです。
なぜなら、手術によって神経そのものを再生することが困難だからです。

一部の、両耳とも高度の難聴がある方は、人工内耳の手術の適用になる可能性があります。
この場合は、人工内耳によって神経を刺激して聴覚の改善につながることもあります。

耳が遠い場合はまず医師へ相談を

セルフチェックで耳が遠いかどうかが分かっても、その原因まで特定するのは難しいでしょう。
難聴は、治療によって改善するものとそうでないものがあり、治療によって治る病気・状態の場合は早期に発見して対処することが大事です。

耳が遠いと感じたら、まずは耳鼻咽喉科で医師の診察を受けましょう。
医療機関なら、耳が遠い原因とその対処法だけでなく、自分の聴力がどのくらいあるのかを正確に把握することができます。

聞こえづらさの進行を感じたら「オリーブの集音器」

オリーブユニオンでは、手に取りやすいスタイリッシュなデザインの集音器を扱っています。
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放っておくと進行しやすい聞こえのトラブルにこそ、聞こえの状態に合わせて最適な調整ができるオリーブの集音器がおすすめです。
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まとめ

耳が遠いと感じたとき、その原因は加齢ばかりではなく治療が必要な病気が潜んでいる可能性があります。
まずは、耳鼻咽喉科に行って医師の診断を受けましょう。
耳が聞こえにくくなり、そのまま放置していると、事故や認知症のリスク、生活の不便さといったデメリットも発生しやすくなります。
必要に応じて、医師の相談のもと、補聴器や集音器の使用も検討してみてはいかがでしょうか。

ミミマガジン編集長

大竹 舞

Mai Otake

新潟県出身。保険診療・自由診療の医療機関で接遇・販売を経験したのち、マーケティング部門でオウンドメディアの運用を担当。その際に突発性難聴を発症(現在は完治)。オリーブユニオンに入社後はマーケティング部に所属。自身の難聴経験を活かし、幅広い世代が抱える耳鳴りや難聴の悩みに対して、“わかりやすく、かつ身近な問題として感じてもらえる”をテーマに、ミミマガジンの運用・コラムの執筆にあたる。

大竹 舞

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