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補聴器と集音器

更新日:2024.03.05

補聴器のハウリング(ピーピー音)とは?原因や直し方も解説

補聴器のハウリング(ピーピー音)とは?原因や直し方も解説

補聴器を使っている人の多くは、ハウリングという現象を一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
静かな場所でハウリングが起きたらどうしようと不安になるかもしれません。
ここでは、補聴器のハウリングの原因や対処の仕方についてご紹介します。

そもそもハウリングとは?

学生の頃、全校集会の会場でマイクやスピーカーからキーンという不快な音を聞いたことがありますよね。
ライブ会場やカラオケボックス、多数が集まる会合など、マイクやスピーカーを使う場面では珍しくないこの現象を「ハウリング」と呼びます。

ハウリングは、スピーカーから発する特定の周波数の音源をマイクが拾い、増幅を繰り返すことが原因です。
屋外よりも屋内で起こりやすいのは、音が反射する天井や壁があることが関係しています。

ハウリングは、スピーカーから出る音をマイクが拾うことで起こるため、この2つの位置が近ければ近いほど発生しやすくなるということです。

補聴器のハウリングの原因

補聴器のハウリングも、先ほどご紹介した仕組みで起こります。
とても小さな補聴器にも、マイクとスピーカーがついており、その位置はとても近いことから、ハウリングが起きやすい状況にあります。
特に、マイクとスピーカーが本体で一体化している耳穴型の補聴器は、ハウリングが起きやすい傾向にあるようです。

補聴器がハウリングを起こすと、「ピーピー」や「キーン」という音だけでなく、「ボー」や「ブーン」という低い音が鳴ることもあります。

補聴器の場合、音が漏れることでハウリングが起こりやすくなります。
サイズが合わずに耳の中に隙間が出来ていたり、耳垢が詰まっていて正常な位置に装着できていなかったり、出力した音が大きすぎることが主な原因です。
慣れないうちは、うまく装着できずにハウリングしてしまうこともあるでしょう。

補聴器のハウリングの直し方と対策

補聴器のハウリングに困っている場合の対処法や、事前にできるハウリング対策について見ていきましょう。

自分の耳に合う耳栓に交換する

補聴器のハウリングの主な原因は、耳と補聴器の隙間から音が漏れることです。
そのため、耳の形状に合う補聴器を使って、耳とぴったり密着するものを選ぶことが重要です。
耳の穴の形状は人それぞれ違うため、オーダーメイドの耳栓なら隙間も生じにくくなります。
また、市販されている耳栓でも、形状のバリエーションが豊富なら自分に合うものを見つけやすいでしょう。

正しく装着する

最近の補聴器は小ぶりなものも多く、手先の細かな作業が苦手な方や補聴器の使用に慣れていない方は正しく装着できていない可能性があります。
鏡を見ながら装着することが難しいため、感覚で慣れていくしかありません。
練習を重ねていくうちに、正しく装着できるようになるでしょう。
ご高齢の方など、細かな作業が苦手な方は、扱いやすい形状の補聴器を探すのもひとつの方法です。

ハウリング抑制機能のある補聴器を選ぶ

ハウリング抑制機能のある補聴器なら、少しばかり耳と耳栓の間に隙間が生じてもハウリングしにくくなるかもしれません。
ぴったりと密着する補聴器が苦手で、緩めの耳栓の方が使いやすい人にとって、便利な機能です。

スイッチのタイミングに気を付ける

スイッチを入れた状態で補聴器を出し入れすると、ハウリングしてしまうのが自然な現象です。
出し入れ時の一時的な現象ではありますが、スイッチを切った状態で行えばハウリングは起きません。
補聴器を装着する際は耳に入れてからスイッチを入れ、逆に外す時はスイッチを切ってから取り出すようにすると、補聴器の出し入れ時のハウリングは防げます。

音量を調節する

スピーカーから出てくる音が大きければ大きいほど、ハウリングする可能性は高まります。
コンサート会場などで大きな音を聞くだけでなく、帽子を被ったり髪の毛を耳にかけたりして音がマイクに近づきやすい環境をつくることが原因になることもあります。
容易に音量をコントロールできる補聴器なら、環境によって調整しハウリングを軽減することが可能です。

はじめての聞こえサポートに「オリーブの集音器」

オリーブユニオンでは、手に取りやすいスタイリッシュなデザインの集音器を扱っています。
最大の特徴は「聞こえのセルフ調整ができる」という点で、音を聞きたいシーンに合わせて、好きな時に、納得がいくまで、自分で調整を行うことが可能です。

調整方法はご自身のスマートフォンを使って行う方法と、専用の調整リモコンを使って行う方法の2種類(併用可)から選ぶことができます。
補聴器や集音器を使った新しい聞こえ方に妥協したくないという方にもおすすめの製品となっています。

補聴器のハウリングについてのまとめ

補聴器のハウリングは、主に耳と耳栓の隙間によって生じます。
ハウリングの原因を知り対処することで、たくさんの人が集まる場面でも不安なく使うことができるでしょう。
既製品の耳栓でも、自分に合うタイプが見つかる可能性は十分にあります。
ハウリングに困っている方は、補聴器を扱うお店で相談されることをおすすめします。

参考サイト
https://www.hearing-store.com/column/2018/01/09/1215/
https://kikoe.ne.jp/choice/howling.php

ミミマガジン編集長

大竹 舞

Mai Otake

新潟県出身。保険診療・自由診療の医療機関で接遇・販売を経験したのち、マーケティング部門でオウンドメディアの運用を担当。その際に突発性難聴を発症(現在は完治)。オリーブユニオンに入社後はマーケティング部に所属。自身の難聴経験を活かし、幅広い世代が抱える耳鳴りや難聴の悩みに対して、“わかりやすく、かつ身近な問題として感じてもらえる”をテーマに、ミミマガジンの運用・コラムの執筆にあたる。

大竹 舞

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