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補聴器と集音器

更新日:2023.10.25

補聴器が高い理由は?高い補聴器と安い補聴器の違い

補聴器が高い理由は?高い補聴器と安い補聴器の違い

補聴器の価格を見て、「高いな」と感じたことはありませんか? 自分の補聴器にはどのくらいの金額がかかるのか、価格によって何が違うのか気になる方もいるでしょう。
ここでは、補聴器が高い理由や、価格による違いについてご紹介します。

補聴器は高い?価格の相場は?

補聴器の価格は、製品によって非常に幅広く、相場が分かりにくいのが現状です。
あくまでも目安ですが、多くの方に使用されている補聴器は片耳10万円〜30万円程度になります。

高価なものなら30万円を超えるものも珍しくありません。
これらの価格はいずれも片耳(補聴器1台)あたりの金額であり、両耳に必要な場合は倍の金額がかかります。

一方、補聴器には5万円〜10万円程度のものもあり、人によっては10万円以下のものでも十分に満足できるという方もいます。
この価格の差は機能面に違いがあるためです。「価格が高ければ良い」というわけではなく、大切なのは「自分の耳に合うかどうか」です。

補聴器が高い理由は?

補聴器の価格は、比較的安価な製品でも5万円程度は必要で、一般的なものなら11万円~30万円ほどかかります。
決して安い買い物ではありません。なぜ、このくらいの値段になるのか、その理由を見てみましょう。

本体価格

補聴器は、その小さな本体のなかにとても高い技術が集約されています。
補聴器の機能をいくつかに分類すると、「音を拾う」「音を処理する」「音を出す」の3つに分かれていますが、それらが小さな補聴器の中で機能しているのです。

・音を拾う
補聴器用のとても小さなマイクで音を拾い、「電気信号」に変換します。

・音を処理する
「電気信号」で入ってきた音を調整します。
音の強弱、高低、方向など、さまざまな要素を考慮しながら増幅が行われます。

・音を出す
調整された「電気信号」を再び音に戻し、鼓膜に届けます。

補聴器に用いられる部品の性能は高く、精密な電子機器です。
これまで開発には多くの人手と時間、莫大な費用がかかっています。
補聴器の価格が高いのは、こうした点が大きく影響していると考えられます。

調整技術料

補聴器の技術料は、補聴器の購入時のフィッティングや購入後のメンテナンスなどの費用が含まれています。
補聴器は、一度購入したら終わりではありません。
使う人に常に合うように調整していく必要があります。

人は必ず年をとり、聴力や耳の形は変化していきます。
補聴器は、そのときの状況や状態に合わせて調節し、快適に使い続けられることが重要です。

高い補聴器と安い補聴器の違いは?

冒頭で、補聴器の価格は幅が広いことをご紹介しました。では、高額な補聴器とそうでない補聴器は、何がどう違うのでしょうか。

補聴器の価格の違いは、搭載されている機能の数によることが多いです。
つまり、高い機種ほど多くの機能を持っていて、それだけ性能も良い傾向にあります。
たとえば、雑音と音声を区別して音声だけ聞こえるようにする機能や、高音域と低音域の音声の処理を変えて自然な聞き取りに近い状態へ再現する機能など、メーカーや機種器種によってもさまざまな違いがあります。

値段の高さと聞き取りやすさは比例しない?

高額で性能が良い補聴器の方が、誰にとっても聞き取りやすいものであるとは限りません。
高額な補聴器ほど、確実に聞こえやすくなるというものではないのです。

確かに、値段が高い補聴器の方が、さまざまな機能が搭載されていて、快適に聞こえるように工夫されているのは事実です。
「ピーピー」と鳴るハウリング音を抑えたり、ある特定の方向からの音を聞きやすくしたりと、色々な機能がこれまでに開発され、それが性能を高めてきました。

しかし、それがその人に合うかどうかは別の問題です。
人により、聞こえにくさの程度や耳の状態、補聴器を使う場面などは変わります。
いくら性能の良い高額な補聴器を購入しても、結局は聞こえにくさが変わらなかったという人もいる一方で、安い補聴器でも十分に満足できるという人もいます。

補聴器を選ぶ上で、一番重要なのは、「使う人に合うかどうか」です。

まとめ

補聴器の価格帯はさまざまですが、安いものでも5万円程度はかかります。
高額なものになると30万円を超え、もっと高いものも存在します。
高額な補聴器には高い性能が期待できますが、だからといって誰にでも合うとは限りません。
まずは耳鼻科での専門的な診察や判断を経て、自分に合う補聴器を選ぶことが大事です。

「まだ補聴器までは必要ない」「補聴器は高過ぎる」と感じている方は、集音器を使ってみるというのも1つの方法です。

関連記事:集音器とは?補聴器との違い・種類・選び方・メリットを徹底解説!

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ミミマガジン編集長

大竹 舞

Mai Otake

新潟県出身。保険診療・自由診療の医療機関で接遇・販売を経験したのち、マーケティング部門でオウンドメディアの運用を担当。その際に突発性難聴を発症(現在は完治)。オリーブユニオンに入社後はマーケティング部に所属。自身の難聴経験を活かし、幅広い世代が抱える耳鳴りや難聴の悩みに対して、“わかりやすく、かつ身近な問題として感じてもらえる”をテーマに、ミミマガジンの運用・コラムの執筆にあたる。

大竹 舞

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