補聴器と集音器
更新日:2024.06.21
耳に入れないタイプの集音器おすすめ10選!メリット・デメリットや特徴などを解説!
集音器は周りの音を大きく拾いやすくし、聴力を補う役割をもつ製品です。
集音器は耳の中に入れて使う耳穴タイプ、一部耳に引っ掛けて使う耳かけタイプ、首かけタイプ、耳に入れずに使う骨伝導タイプ、スピーカータイプなど様々な形状のものがあります。
今回は耳に入れないタイプの集音器について、メリットやデメリットを解説します。
集音器選びに迷われている方はぜひ参考にしてみてください。
集音器とは?
集音器は、その名の通り「音」を「集」める機器で、日常生活の中で聞こえる音を大きくして、聞こえのサポートをしてくれます。
補聴器は「医療機器」に認定されているのに対して、集音器は「家電」に分類されます。
集音器は医療機器ではないものの、最近では高性能なものが次々と販売されており、“集音器の方が補聴器より聞こえやすい”と感じる方もいるようです。
関連記事:集音器の特徴は?メリットやデメリットについても解説
関連記事:集音器とは?定義や使用におけるメリット・魅力について解説!
集音器と補聴器の違いは?
集音器と補聴器の違いは厚生労働省から認可されている医療機器であるかどうかという点です。
集音器は医療機器の認定がなく「家電」としてオンラインや家電量販店で購入が可能な製品を指しますが、補聴器は医療機器であるため、医療機関や専門店などでの購入が推奨されています。
一方で両者の機能や性能面での明確な取り決めはなく、「補聴器の方が集音器より大きく音が聞こえる」というわけでもありません。
一般的には補聴器の方がより難聴度の高い人でも使用できるように作られていますが、製品のスペックによっては集音器も補聴器と同程度の増幅ができるものも存在します。
一昔前は、集音器というと、拡声器のようにただ一律に音を大きくするといったシンプルな構造のものが一般的でしたが、最近では性能が大きく改善し快適な聞こえが実現できているようです。
関連記事:集音器とは?補聴器との違いや種類ごとのメリット・デメリットも解説
集音器を選ぶ時のポイント
集音器を選ぶ時は以下の3つのポイントをチェックしましょう。
①聞こえ方の調整ができるか
音量や聞こえ方を自分の好みに合わせて調節できる製品と、そうでない製品があります。
また、左右の耳の聞こえ方を別々で調節できる製品もあるため、聞こえ方に左右差を感じている方は特に重視して検討しましょう。
②形状やデザイン
耳の中に入れて使う耳穴タイプ、一部耳に引っ掛けて使う耳かけタイプ、首かけタイプ、耳に入れずに使う骨伝導タイプ、スピーカータイプなど様々な形状があります。
製品によってカラーも豊富なためどのようなデザインが求めているものに合うのか、検討しましょう。
③電源のタイプ
電池式のもの、充電式のもの、ACアダプタを使用するものなどがあります。
充電式の場合は、連続でどのくらい使用ができるかの連続使用可能時間も確かめておくことが重要です。
集音器の使いやすさは使うシーンやライフスタイルによって異なります。
性能や集音力はもちろん、ご自身の生活にはどのような集音器が合うのか、見極めて選ぶことが大切です。
関連記事:【集音器】おすすめの機能や選ぶ際のポイントを詳しく解説!
耳に入れるタイプ、入れないタイプ、それぞれのメリット・デメリットとは?
先述の通り、集音器には様々な形状があります。
それぞれのタイプのメリットやデメリットはどのような点があるのか、詳しくみていきましょう。
メリット
■【耳に入れる】耳穴タイプのメリット
・外側から見えにくく目立ちづらい
・鼓膜に近い部分で集音できるため違和感が少ない
耳穴タイプは、耳の穴に入れて使用するため軽量でコンパクトに作られています。
メガネやマスクをしていても邪魔になりづらく、持ち運びにも便利です。
【耳穴イヤホンタイプ集音器 Olive Smart Ear Plus】
Olive Smart Ear Plus(オリーブスマートイヤープラス)は、耳穴タイプの集音器です。
会話を立体的に捉える『3D集音』が特徴の一つで、雑音を除去しながら相手のとの会話の言葉をハッキリと聞き取りやすくする機能が搭載されています。
さらに、スマートフォンの専用アプリと連携させることで、左右の音の大きさや集音力を選択するモード切り替えが可能で、場面や体調に合わせた聞こえ方の調整を行うことが可能です。
”聞きたい音だけ聞こえるようにしたい”という高度な設定ができる、ワイヤレスイヤホン型のスタイリッシュな製品です。
集音器製品について>>
【オリーブの製品開発への取り組み】
オリーブでは製品開発の中心に言語聴覚士がいます。
言語聴覚士は、言葉や音などの聞こえ方にトラブルを抱えている方、またはその心配がある方のサポートを行う「聞こえのスペシャリスト」です。
製品開発の主軸である韓国オフィスでは、オリーブセンターという施設を開放しており、常駐の言語聴覚士が悩みのヒアリングを行う他、利用者の方々の声を元に、製品のアップデートや今後のサービス改善に注力しています。
言語聴覚士について>>
◼︎言語聴覚士 ゴン・ハンオル
・HALLYM UNIVERSITY 聴覚学科卒業
・新生児聴力選別検査修了(韓国聴覚学会)
・韓国聴覚士協会聴覚士資格取得
・耳鳴りプログラム開発参加
・キムスヒアリング補聴器センター センター長
■【一部耳に入れる】耳かけタイプ・首かけタイプのメリット
・落としづらいため紛失のリスクが低い
・本体の操作の操作がしやすい
耳かけタイプ・首かけタイプは、耳に入れた上で耳や首にかけて使用するため、外れづらい・落としづらいことがメリットです。
また製品数も多いため幅広い価格帯のものがあります。
■【耳に入れない】骨伝導タイプ・スピーカータイプのメリット
・耳を圧迫しないため耳が疲れづらい
・鼓膜への負担が少ない
骨伝導タイプは頭蓋骨を振動させて音を届けるため、耳や鼓膜への負担が少ないと言われています。
また、スピーカータイプは置き型や首にかけて使うため耳に何も装着しない状態で使用することができます。
デメリット
■【耳に入れる】耳穴タイプのデメリット
・小型なため紛失のリスクが高い
・耳の形によってはフィットしづらい
耳穴タイプは、目立たず邪魔にならないというメリットの反面、落下や紛失しやすいというデメリットがあります。
また、耳や耳の穴の形状によっては装着時に違和感がある場合もあるようです。
■【一部耳に入れる】耳かけタイプ・首かけタイプのデメリット
・汗による故障のリスクがある
・メガネやマスクをつけづらい
耳かけタイプ・首かけタイプは、耳への負担が大きいため集音器装着時にメガネやマスクをする際に邪魔と感じることがあるようです。
また、耳周辺は汗の影響を受けやすいため、故障のリスクもあります。
■【耳に入れない】骨伝導タイプ・スピーカータイプのデメリット
・最も大きく目立ちやすい
・持ち運びには不向きである
骨伝導式・スピーカータイプは、他のタイプに比べて大きく重量もあるため持ち運びには適していません。
特にスピーカータイプは置き型で使うことを想定している製品が多いため、屋外での使用は不向きです。
耳に入れないタイプの集音器【おすすめ10選】
ここまで耳に入れないイプの集音器の特徴やメリット・デメリットについて解説しましたが、実際にはどのような製品があるのでしょうか。
価格や特徴、機能別におすすめの製品をご紹介します。
キュリオム ワイヤレス 手元スピーカー
置き型で使うスピーカータイプの集音器です。
テレビ会議やテレビを見る時などに音が聞き取りにくいと感じている方におすすめで、音量を上げることなく手元でクリアに音声を聞くことができます。
テレビから半径最大30mまでであれば離れていても集音が可能です。
価格:12,800円
電源:電池式(電池持続時間:約26時間)
サイズ:スピーカー:幅28.9×奥行6.3×高さ6.6cm 重量425g
ワイヤレス送信機:幅4.1×奥行1.5×高さ7.5cm 重量43g
特徴:スピーカー部はACアダプターと乾電池の2電源方式で使用可能
シャープ サウンドパートナー
首にかけて使うタイプの集音器です。
耳を塞がないので長時間使用して疲れにくく、スピーカータイプの中でも88gと軽量です。
耳もとで音声がクリアに聞こえるので、音量や声量を上げなくても家族と友人とテレビや会話などを楽しむことができます。
価格:18,972円
電源:充電式(連続使用時間:14時間)
サイズ:本体:(幅)18.1cm×(奥行)18.1cm×(高さ)1.6cm質量:約88g
特徴:首元に上向きスピーカーを内蔵、ホワイト・ブラックの2色から色の選択が可能
XIONGJIN TECHNOLOGY 骨伝導集音器イヤホン
耳に入れない骨伝導タイプの集音器です。
耳穴を塞がないので負担が少なく鼓膜にも優しいため、自然な音の聞こえ方で聞き取ることができます。
集音器としてだけでなく、テレビ用のワイヤレスのイヤホンとしても使うことができ、電話に出ることも可能です。
価格:7,999円
電源:充電式(連続使用時間:14時間)
サイズ:10.5 x 14 x 5 cm質量:36 g
特徴:発信機とイヤホンを接続すると集音器になり、イヤホンとスマホを接続するBluetoothイヤホンになる
楽ちんヒアリング
耳かけタイプの集音器です。
聞こえる音を最大30倍に大きくすることができ、ダイヤルを回すことで4段階に音量を調節することができます。
外出時の車の音や自転車の音だけでなく、調理をするときの吹きこぼしの音なども拾うことができるので様々なシーンにおすすめです。
また、5gと軽量で、長時間耳に装着していても疲れにくい快適な使い心地です。
価格:10,890円
電源:充電式(連続使用時間:30時間)
サイズ:約 32mm(本体操作部) 約5g(本体)
特徴:ベージュ・ブラックの2色から色の選択が可能、片耳で使用可能
ソニー 耳かけ集音器/テレビ用スピーカー
首かけタイプとして耳に入れて音を拾う使い方と、耳に入れずにスピーカーとして使う2つの方法で音を拾うことができる集音器です。
オートシーンセレクト搭載していて、周囲の音を解析することで、室内や屋外などの騒音の特性に合わせて聞こえ方を自動で調整します。
価格:26,864円
電源:充電式(連続使用時間:24時間)
サイズ:約90g
特徴:ホワイト・ブラックの2色から色の選択が可能、首元のボタンでイヤホン/スピーカーの切り替えが可能
きこえるホン
ヘッドホンのように被って使う集音器です。
特許技術を応用した耳を塞がない構造が特徴的で、耳をスピーカーの間に隙間がある独自の設計により耳を塞がずに使用することができます。
耳本来の仕組みを活用する上、聞こえやすい音に調節する機能を搭載しているため、自然かつクリアな聞こえ方です。
価格:39,680円
電源:充電式(連続使用時間:10時間)
サイズ:開いた状態(アーム伸長なし):幅145mm×奥行50mm×高さ160mm約90g
特徴:専用ケース付きでコンパクトに折りたたんで運べる
みみもとホンクリア
後頭部に沿って付けるタイプの耳を塞がない集音器です。
装着時は耳穴との間に隙間がありますが、特殊構造により音漏れがほとんどなく、ムレや圧迫感を感じることなく使用することができます。
音を集める「マイク」と音を聞く「レシーバー」が分かれており、自分の声を気にせず相手の声をはっきり聞くことができます。
価格:50,160円
電源:充電式(連続使用時間:10時間)
サイズ:幅42mm×高さ15mm×奥行80mm 約40g
特徴:マイクとレシーバーが独立(単独での使用は不可)
プリモ 聴六
電話の受話器ように耳に当てて使うタイプハンデイタイプの集音器です。
マスクやパーテーション越しでの会話が聞き取りにくい時などに耳に当てて使用します。耳当てのパッドクッションが柔らかく、持ち手部分が握りやすい大きさと形になっているため使い心地が良いです。
使いたい時だけ使う、という使用方法ができるため耳への接触をなるべく減らしたいという方におすすめです。
価格:14,000円
電源:電池式(単4形アルカリ乾電池 2本)
サイズ:166×40×24mm 112g
特徴:付属品として電池・ポーチ付き、交換用イヤーパッドは別売り
ケンコー・トキナー 首かけ式集音器
一部耳に入れる首かけ式集音器です。
ワイヤレスイヤホンのようなスタイリッシュなデザインで、34gと軽量で快適な付け心地のため長時間の使用も気になりません。
耳に入れた上で首にかけて使用するため、落下や紛失のリスクが低く、外でのレジャーやスポーツを楽しむ際にも安心して使用することができます。
価格:10,780円
電源:充電式(連続使用時間:10時間)
サイズ:160×135×19mm 34g
特徴:500回充放電可、10段階で使用音量の調節が可能
エックスデザイン 沐光
耳かけタイプの小型集音器です。
最先端テクノロジーを搭載した高性能なスピーカーとICチップでクリアな音質を実現しています。
集音力が高く幅広い難聴に対応しており、自宅や会議室などの静かな環境で使う時と電車内など騒音の激しい環境で使う時など、使用場面によって音質の切り替えを行うことができる音質切替機能も備わっています。
価格:16,500円
電源:電池式(電池寿命 最大240時間)
サイズ:約38.5×15.5×9.6mm 3g
特徴:軽~中等度難聴者用、人間工学に基づいたデザインにより長時間の使用でも快適な着け心地を実現
関連記事:集音器はどこで買える?おすすめの販売店や選ぶときのポイントなどを解説
まとめ
今回は耳に入れないタイプの集音器について、メリットやデメリットとおすすめ商品を紹介しました。
現在では集音器は耳に入れる耳穴タイプ・耳かけタイプの製品が主流と言われていますが、様々な製品が続々と登場しています。
今回ご紹介した選び方を参考に、ぜひご自身の聞こえの課題解決にぴったりな集音器を見つけてみてください。