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補聴器と集音器

更新日:2023.11.16

【2023年】徹底比較!性能重視の補聴器のおすすめ4選!

【2023年】徹底比較!性能重視の補聴器のおすすめ4選!

騒がしい場所でも話を聞き取りたい、会議や電話にしっかり対応したい…そのような思いに応えてくれるのが補聴器です。今回は、数ある中でもトップの性能を誇る補聴器を比較します。

補聴器の性能のばらつき

ひとえに補聴器と言っても、どのような機能を持ち合わせているかによって、聞こえの質や使いやすさは大きく異なってきます。静かな場所での使用に適しているもの、騒がしい場所でもよく聞き取れるもの、電池を入れ替えなくていいもの、防水機能がついているもの…。

この他にも性能の違いは様々あります。そのため、補聴器を選ぶ際は、その補聴器がどのような機能を持ち合わせているのかを考慮することが非常に大切です。

高性能な補聴器をつけるメリット

性能が良い補聴器をつけるメリットは主に3つです。

1. 高度な聞こえ

高度な聞こえを手に入れることにより、騒がしい場所でも音が聞き取りやすくなります。また、会議への参加や電話越しの通話もしやすくなり、仕事での生産性が向上します。良い聞こえを取り戻したい人はもちろん、仕事で活躍し続けたい人や一人でも外出したい人は、高性能な補聴器をつけるのが良いでしょう。

2.使いやすさ

補聴器は常に耳につけているものです。それゆえ、外れやすかったり重かったりすると大きなストレスとなってしまいます。また、毎日使うものであることから、操作が難しいことも大きなストレスとなってしまいます。快適な生活を送るためにも、使いやすい補聴器を選ぶことが大切です。

3. 簡単に壊れない

一般的な補聴器は水にとても弱いです。雨にあたる、水をこぼす、などが原因で壊れることがあります。さらに、汗や湿気によっても壊れるため、湿気のある梅雨の時期や暑い夏の時期は特に危険です。買い換える必要をなくすためにも、防水機能を備えた補聴器を使用するのが良いでしょう。

補聴器にまつわる用語

<チャンネル数>

音を何分割にして処理しているかを表す数値で、数値が高いほどなめらかに聞こえます。メーカーによっては「バンド数」と表記されることもあります。

チャンネル数は「音をいくつのブロックに分けているか」を表している数値で、カメラの画素数をイメージしていただけるとわかりやすいと思います。
チャンネル数が多いほど音を細かく分けて処理するので、音のひずみが小さくなり、より自然な聞こえ方になります。

<最大音響利得>

補聴器を使った時に、最大でどのくらい音を大きくすることができるのかを表す用語です。
dB (デシベル)という単位で書かれていて、難聴の状態に比例して最大音響利得が大きくなります。

一般的には補聴器は最大音響利得が40〜70dBの製品が多く流通しています。

<雑音抑制機能>

雑音抑制機能は、会話の音と雑音を瞬時に判別して、会話を妨げる音を抑制する機能です。
この機能が搭載されていると、聞きたい音をクリアに聞き取ることができるので、快適な聞こえ方にしてくれます。

<ハウリング抑制機能>

「ハウリング」は補聴器や集音器によって大きく聞こえるようになった音が、補聴器と耳の間から漏れて、その漏れた音を補聴器が拾い、さらに音を大きくしてしまう、この繰り返しが起きている状態のことを指します。
カラオケのマイクからでる「キーン!」という嫌な音がハウリングです。

ハウリング抑制機能が搭載された補聴器はキーンという嫌な音がなるべく出ないように抑えられています。

<IPX>

IPXは簡単に言うと防水のグレードを意味する用語です。
IPX0から7までの8段階で表記されていて、数値が高いほど、防水レベルが高くなります。

IPX4以上は生活防水などに対応しているので雨や水飛沫がかかっても問題なく、IPX7以上は水たまりや浴槽などに落としてしまっても、すぐに拾い上げれば問題ない、といったようなグレードに合わせた目安があります。

製品紹介

WIDEX MOMENT  440(ワイデックス)

最初に紹介するのは、由緒あるアメリカの家電見本市で2021 Innovation Awardを受賞したワイデックスの製品です。
この製品は「自然な聞こえ」が最も大きな特徴です。

・耳あな型&耳かけ型
・56~58万円(片耳)
・チャンネル数: 15 ch
・最大音響利得: +52~71 dB

■自然な聞こえ
これまでの補聴器はどうしても人工的な機械音だったのですが、ワイデックス社は音声信号処理を超高速化したことで、より自然で聞きやすい音を実現しました。
これによって、楽に人とコミュニケーションを取れるようになり、さらには車内や職場などの騒がしい環境でもきれいに音が聞き取れるようになりました。

■AI機能&防水機能
上記の機能に加え、本製品はAI機能を搭載しています。
これは、その場の環境や使い手の好みに合わせて音の自動調整をする機能で、いつでもどこでも快適な音を届けてくれます。
また、水にとても強い防水防塵機能を備えており、雨にあたったり汗をかいても簡単には壊れません。

最高品質の「聞こえ」を追求するのであれば、WIDEX MOMENT 440が良いでしょう。

マキシエンス(リオネット)

次に紹介するのは、リオネットを代表する製品のマキシエンスです。
この製品は「使いやすさ」が最も大きな特徴です。

・耳あな型&耳かけ型
・35~39万円(片耳)
・チャンネル数: 16 ch
・最大音響利得: +32~63 dB

■耳へのフィット感
マキシエンスの耳あな型補聴器は非常に小さく、メガネをかけるときも電話をするときも邪魔になりません。
また、一人ひとりの耳に合わせて作るオーダーメイド補聴器なため、ピッタリと耳にフィットして快適です。

一方、マキシエンスの耳かけ型補聴器は、日本人の耳の形に合うリオネットカーブを採用しており、耳への負担を最小限に抑えます。
また、補聴器をつけながらでも操作しやすい作りになっています。

■ワイヤレス対応&便利機能
本製品はまだまだ使いやすさにこだわりがあり、一部の製品はワイヤレス対応を導入しています。
これは、テレビやマイクの音を直接耳に届ける機能で、気軽にテレビを見たり会議や講演会に参加できるようになります。
さらには、電池交換が楽にできるようになっており、耐汗コートも施されています。

最上級の「使いやすさ」を追求するのであれば、マキシエンスが良いでしょう。

Pure Charge&Go X(シグニア)

次に紹介するのは、シグニアの技術を最大限に詰め込んだ製品です。
この製品は「聞こえ」と「使いやすさ」のどちらにも特徴があります。

・耳かけ型のみ
・33~57万円(片耳)
・チャンネル数: 6 ch
・最大音響利得: +37~68 dB

■音の自動調節
世界初の技術であるXセンサーという機能を搭載した本製品は、周りの音や使い手の動きを分析し、最適な音へと自動調整してくれます。
しかも、100ものシーンに自動で対応してくれるため、どこにいても良い聞こえを実現してくれます。

■便利な充電式
そして、もうひとつ魅力的なポイントは、全製品が充電式であるということです。
電池を買って交換するといった面倒なことをする必要はもうありません。
さらに、補聴器を充電器に置くだけで自動で電源が切れて充電が始まり、補聴器を取り出したら自動で電源がつくため、とても便利な仕様となっています。

「聞こえ」と「使いやすさ」のどちらも追求するのであれば、Pure Charge & Go Xが良いでしょう。

ポケット J2S(パナソニック)

最後に紹介するのは、パナソニックの製品であるポケット J2Sです。
この製品は上の3つの製品とは異なり、旧来型であるポケット型となっています。
値段が安い分、性能はどうしても劣ってしまいますが、本製品はそのような中でも性能が良いものとなっています。

・ポケット型
・12.8万円(両耳)
・チャンネル数: 8 ch
・最大音響利得: +57 dB

■家の中で使う人向け
本製品は家の中で使うのに特化した製品です。
テレビや電話、ドアホンとワイヤレスでつながるため、家族と同じ音量でテレビを見る、その場で電話をする、来客を聞き逃さないといったことができるようになります。

また、音声や光によって操作をわかりやすくしてくれる機能がついており、スタンドで充電できるようにもなっています。

家の中の生活を充実させたいのであれば、ポケット J2Sは良い製品でしょう。

まとめ

近年、補聴器の性能はかなり高度になってきています。
これからも新しい機能を備えた補聴器がどんどん開発されていくことでしょう。
耳の聞こえに自信のない方は、ぜひ性能の良い補聴器をつけていただきたいと思います。

とはいっても、性能の良い補聴器は値段がとても高く、簡単には手が出せないことが多いです。
補聴器を使う目的や用途、予算などと照らし合わせながら、自分に合った補聴器を購入することをおすすめします。

ミミマガジン編集長

大竹 舞

Mai Otake

新潟県出身。保険診療・自由診療の医療機関で接遇・販売を経験したのち、マーケティング部門でオウンドメディアの運用を担当。その際に突発性難聴を発症(現在は完治)。オリーブユニオンに入社後はマーケティング部に所属。自身の難聴経験を活かし、幅広い世代が抱える耳鳴りや難聴の悩みに対して、“わかりやすく、かつ身近な問題として感じてもらえる”をテーマに、ミミマガジンの運用・コラムの執筆にあたる。

大竹 舞

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