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補聴器と集音器

更新日:2023.12.27

補聴器をつけても聞こえない原因は?解決方法を紹介

補聴器をつけても聞こえない原因は?解決方法を紹介

「聞こえにくいから」と購入した補聴器。
しかし、誰もがスムーズに聞こえやすい状態になるわけではありません。
補聴器を快適に使って聞こえやすくなるには、徐々に慣らしていく必要があります。
ここでは、補聴器を使っても聞こえにくい原因や、解決方法についてご紹介します。

補聴器をつけても聞こえづらい理由

補聴器を初めてつけた場合、すぐに快適に聞こえるようになるとは限りません。
それは、脳が長く聞こえにくい状態に慣れてしまっていることが原因だと言われています。

聞こえない状態に慣れた脳の状況から、聞こえやすい状態の脳になるには、時間がかかります。
そのため、補聴器をつけた当初は、「うるさい」と感じてしまいやすいのです。

補聴器利用し始めの場合:補聴器を使用しながら脳を鍛える必要がある

補聴器を使って聞こえやすい状態を脳が受け入れるようになるには、時間をかけて脳を鍛えていく必要があります。
つまり、脳が「聞こえる状態」に順応していくには、それなりの時間がかかるということです。
目安としては、約3ヶ月程度です。
人によっては、それ以上かかることもあります。その間は継続して補聴器の使用を続けていくしかありません。

定期的な器具の使用調整

脳が「聞こえる状態」に慣れていくために、まずは目標の音量調節値の7割くらいの音量から始めていくのが通例です。
はじめからその人にとって必要な音量にしてしまうと、うるさくて不快感が強くなってしまうためです。

ただ、これよりも音量を下げてしまうと、聞こえにくい状態が改善せず「意味がない」と言って外してしまう人も多くなります。

徐々に音量を上げていくトレーニング

おおよそ、補聴器を使い始めて4日程度で、補聴器をつけた状態に慣れる方が多いと言われています。
しかし、その時点ではまだ理想の音量調節値には達していないため、ここから徐々に音量を上げていく必要があります。

必要な期間

先ほどもご紹介したように、脳が補聴器をつけて聞こえる状態にしっかりと慣れるまでには、約3ヶ月程度かかると言われています。
補聴器をつけてはみたものの、「うるさい」「聞こえづらい」などと言って早々に止めてしまうのは勿体ないということです。
補聴器の本当の効果を感じるのは、約3ヶ月後であると覚えておくと良いでしょう。

参照:補聴器に高いお金を使ったのに、うまく聞こえない – 健康コラム | 神戸市東灘区の耳鼻咽喉科 – つじもと耳鼻咽喉科https://tsujimoto-jibika.com/column/column_011.html

補聴器を長くつけても聞こえない場合:補聴器を調整しよう

補聴器をつけて聞こえる状況に脳が慣れるまでに、約3ヶ月はかかるとお伝えしました。
しかし、なかには十分な時間をかけて補聴器を使っているにも関わらず、聞こえづらい・聞こえないという人もいます。

辛抱強く補聴器に慣れようと頑張っていても、一向に聞こえが改善しないのは、辛いことですね。

この場合は、補聴器の調整が必要になります。
どんな状況で聞こえづらいのか、その詳細をかかりつけ医にしっかりと伝えた上で、補聴器を調節してもらいましょう。

もし、聞こえづらい状況の説明がうまくできない場合は、以下の例をチェックしてみましょう。
当てはまることを医師に伝えると、より適切な補聴器の調整を行いやすくなるかもしれません。

・相手の言葉がはっきりと聞こえない
・周囲の音がうるさい
・自分の声が響いて聞こえる
・何もかもうるさくて不快だ
・食器の音や紙の音が必要以上に大きく聞こえる
・片方の耳だけでは言葉がはっきり聞こえない
・会議で交わされる言葉が聞こえない

これらは、ひとことで言えば、すべて「聞こえづらい」という表現になります。
しかし、状況が異なれば、補聴器の調整方法も変わってきます。
自分の聞こえの状況にうまく対処するために、どんな場所でどんな状況で聞こえづらいのかを詳しく説明できるよう整理しましょう。

補聴器を調整しても聞こえない場合:難聴の種類によって対策が異なる

聞こえづらさを詳しく伝えて、補聴器を調整したにも関わらず、満足できるような効果が得られないときは、難聴の種類が原因になっている可能性があります。

難聴の種類によっては、ただ聞こえてくる音を大きくしただけでは改善しにくい部分もあり、これは高性能な補聴器でも解決が困難な場合もあると言われています。
残念ながら、補聴器が全ての聞こえにくい状況を改善できるわけではありません。

しかし、それでも上手に活用することで暮らしが楽になり、人とのコミュニケーションで役立てることは十分に可能です。
実際に、補聴器で補える部分とそうでない部分とを理解し、聞こえづらさに対処している方はたくさんいらっしゃいます。

難聴の種類

簡単に難聴の種類について解説します。
難聴には、「伝音難聴」「感音難聴」「混合難聴」の3種類があります。

「伝音難聴」は、目で見える部分から鼓膜までに何かしらの原因がある難聴です。
耳が音をキャッチして伝えることが難しくなり、音が小さく聞こえるのが特徴です。

一方「感音難聴」は、内耳や脳、蝸牛神経に原因がある難聴です。
音の高さの区別や言葉の聞き取りが難しくなり、さらに音のひずみ・言葉のゆがみも生じるのが特徴です。

「混合難聴」は先に挙げた2つの難聴が合わさったものを指します。

参照:聞こえのしくみ – 聞こえに困っている方へ – 特定非営利活動法人 東京都中途失聴・難聴者協会 ​​https://www.tonancyo.org/kikoe/system.html#:~:text=%E5%86%85%E8%80%B3%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97%E3%81%AF%E6%84%9F,%E6%84%9F%E3%81%98%E3%81%AA%E3%81%84%E3%81%93%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

関連記事:難聴にはどんな種類があるの?

難聴におすすめの食べ物・飲み物

因果関係がよく分からないと思われるかもしれませんが、食べ物や飲み物の中には難聴や耳鳴りといったトラブルの解消に役立つものもあります。

特にビタミンB12やビタミンCのはたらきは難聴の人にとって重要です。
規則正しい生活やバランスのとれた食生活、適切な食事量などを意識して生活することは、自律神経の乱れを改善し難聴や耳鳴りに良い影響を与えると考えられています。

関連記事:耳鳴りや難聴に効果的な食べ物・飲み物とは?

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すっきりとして目立つことはありません。
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聞こえにくさが気になったら、まずは耳鼻科への受診をし、適切な診断や治療を受けた上で、補聴器や集音器の使用も検討してみてはいかがでしょうか。

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まとめ

補聴器を購入しても、「聞こえにくい」とすぐに外してしまう方はとても多いようです。
聞こえにくい状態に慣れてしまっていると、慣れるまでには時間がかかります。
慣れないうちに補聴器の使用をやめてしまうのは、とても勿体ないことなのです。
補聴器を購入後、すぐに使わなくなってしまった方や、今まさに補聴器を使い始めて困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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