このみみとみらいへ

ミミマガジン

このみみとみらいへ

ミミマガジン

補聴器と集音器

更新日:2023.11.16

補聴器に負けない性能の良い集音器を徹底比較!

補聴器に負けない性能の良い集音器を徹底比較!

集音器は補聴器と比べると認知度が低く、実際どのような機能を持っているものなのかよくわかっていないという方が多いのではないでしょうか。
集音器は安いものでは数千円で売られている物もあれば、数万円するものもあり、補聴器と比べても製品ごとに性能が全く異なる場合があります。

今回は性能の面に焦点を当てて、“本当に性能の良い集音器”をいくつか紹介し、比較していきます。

補聴器と集音器の違い

補聴器と集音器を混同してしまっている人も多いのではないでしょうか。
まずは、両者の違いについて簡単に説明します。

補聴器は「聴力の低下が著しく、聞こえを助ける機器が必要不可欠な人」に適しているものです。
一方、集音器は「会議で聞き返すことが多くなったなど、聴力低下を意識し始めた人」に適しているものです。

この他にも、補聴器は医療機器認定されているが集音器はされていない、補聴器は専門店でしか買えないが集音器は家電量販店や通信販売でも買える、補聴器は集音器と比べて料金相場が高い、などがあります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。

関連記事:集音器と補聴器の違いは?「聞こえづらさ」を解決しよう
関連記事:集音器とは?補聴器との違い・仕組み・メリットを徹底解説

集音器は性能のばらつきが大きい

集音器は性能のばらつきが非常に大きい機器です。
様々な機能が揃っているものあれば、安さを追求したシンプルな性能のみのものもあります。
そのため、集音器を選ぶ際は、その集音器がどのような機能を持ち合わせているのかを確認することが重要です。

また、 “聞こえの最適化”という意味では、集音器は医療機器認定を受けている補聴器より性能が劣ってしまうものがほとんどです。
こうした理由から、補聴器を必要としない人でも、聞こえに何かしらのトラブルを抱えている方が集音器の使用を検討する場合、機能に着目して集音器を選ぶことが重要になります。

選ぶ際に確認すべき機能

ここでは、集音器を選ぶ際に最低限確認しておくべき機能を紹介します。

最大音響利得

どれだけ音を増幅させられるかを表す数値です。
数値が高いほどより高い難聴度の人にも対応できます。

騒音抑制機能の有無

周囲の騒音を抑えることで音声を聞き取りやすくする機能です。
耳が聞こえづらい人にとって、騒音の中での会話は非常にストレスを感じるため、屋外での聞き取りには不可欠です。

ハウリング抑制機能の有無

ハウリングはスピーカーから出た音をマイクが拾い、それをまたスピーカーが再生するということを繰り返すことで不快な騒音が発生する現象です。
ハウリング抑制機能により「キーン」「ピー」というような不快な音が軽減されます。

音量調節機能の有無

人によって適切な音の大きさは様々であり、周りの環境によっても適切な音の大きさは異なります。
音の調節機能がついていることで、シーンに合わせてちょうど良い音量で音を聞くことができます。

電源タイプ

集音器の電源タイプには、充電式と電池式の2タイプがあります。
電池式では細かい交換作業に手間がかかるだけでなく、電池の買い替えにも費用がかかってしまいます。
それに対し、充電式では定期的に充電を行う必要がありますが、電池交換にかかる時間や費用はかかりません。

手軽さ

集音器は毎日つけるものであるため、装着感が良くないもの、操作がわかりづらいもの、起動までに時間がかかるものだと、ストレスが積み重なってしまいます。
軽さ、操作のしやすさ、装着のしやすさなども大事になってきます。

その他

その他の機能として、ワイヤレス受診によるテレビとの接続、スマホとの連携、出力制限機能などがあります。
最新型の集音器ですと、このような機能を備えている場合があり、搭載されているととても便利な機能です。

関連記事:集音器とは?補聴器との違い・種類・選び方・メリットを徹底解説!

製品紹介

オリーブスマートイヤープラス(オリーブストア)


最新のイヤホン型集音器であるオリーブスマートイヤープラスです。

・価格: 39,900
・最大音響利得:50 dB
・騒音抑制機能:◯
・ハウリング抑制機能:◯
・音の調節:◯
・充電式:◯
・手軽さ:◯

■音質へのこだわり
会話を立体的に捉える高性能音声認識エンジン(3D集音機能)により、人間の声を多角的に認識し、相手の声を一言一言丁寧に拾い自然な聞こえを実現します。
本製品は音の調節にも力を入れており、自身の聞こえ具合に合わせた音の調節をする際、音の大きさや高さを細く設定することが可能です。また、会話をするときやテレビを見るときは、ワンタッチでボタンを押すだけで最適な音へと切り替えることができます。

■手軽で便利
スマートフォンと接続して操作ができることが本製品の大きな特徴です。アプリをダウンロードすることにより、スマホさえあればどこにいても自分自身で音の調整ができます。
また、集音器としての使い方の他にも、普通のイヤホンのように通話や音楽、動画鑑賞を楽しむことも可能です。
本製品は収納ケース自体が充電器となっているため、外出する際に充電器を持ち運ぶ必要がありません。

■イヤホン型
本製品はイヤホン型の小型なワイヤレス集音器であるため、コードが邪魔になったり、耳や首に負担がかかることがなく、ストレスを感じずに使用することができます。
また、ワイヤレスイヤホンのような高いデザインのあるデザインのため、集音器の見た目を気にされる方にもおすすめです。

音質、使いやすさ、デザインが揃っている集音器をお求めであれば、オリーブストアのオリーブスマートイヤープラスが良いでしょう。

オリーブスマートイヤープラスの詳細はこちら

 SMR-10(ソニー)

首にかけるタイプの集音器、ソニーのSMR-10です。

・価格:42,900円
・最大音響利得:42 dB
・騒音抑制機能:◯
・ハウリング抑制機能:◯
・音の調節:◯
・充電式:◯
・手軽さ:△

■聞こえを重視
「心地良い聞こえ」を重視している製品です。
快適に音を聞く上で最低限必要な機能を揃えていることはもちろん、マイボイスキャンセリングといった、自分が話すときに自動で音量を下げてくれる機能がついています。これにより、自分の声が大きく聞こえすぎることを防ぎ、自然な会話をサポートします。
さらに、周りの環境に合わせて音の自動調節を行う機能もついているので、操作をせずに周囲の騒音に適した音を届けることができます。

■テレビと接続可能
集音器イヤホンのモードでは耳にイヤーチップを入れますが、テレビと接続する際は首掛けのスピーカーとして使用します。
首元のマイクがテレビの音を拾ってスピーカーから音を流すので、音量上げずにテレビの音を耳元で聞くことができます。(※付属品を購入する必要があります。)

心地良い聞こえを手に入れ、お家でテレビを快適に楽しみたいという方はソニーのSMR-10が良いでしょう。

VMR-M757(N)(パイオニア)

ポケット型の集音器であるパイオニアのVMR-M757(N)です。

・価格:32,780円
・最大音響利得:42 dB
・騒音抑制機能:◯
・リウリング抑制機能:◯
・音の調節:◯
・充電式:◯
・手軽さ:△

■自然な聞こえを重視
ハウリング抑制機能により不快なピーピー音を抑制、また生活音域を選んで増幅するフェミ効果によって、会話やテレビの音声を自然な音でクリアに再現します。
これに加えて備わっている機能がALCです。これは自動音量調節回路のことで、急に大きな音が出たときに自動で音量を下げてくれます。大きな音による耳や鼓膜へのダメージを防いでくれるので、音に敏感な方でも安心して使うことができます。

■簡単な操作
本製品は非常に簡単に操作ができるようになっています。
電源ボタンや音量調節のダイヤルは本体の目立つところに設置してあり、電源がついているときは電源ランプが光るようになっているため、特に高齢の方にとっては使いやすい製品です。
本体は大きく、前の二つと比較するとワイヤレスタイプではないため、最新の集音器よりは見栄えや性能が劣りますが、操作が簡単なため、幅広い世代の方が使うことがきます。

良い聞こえを手に入れ、簡単に操作ができる製品をお求めであれば、パイオニアのVMR-M757(N)が良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
この記事では、性能の良い集音器”を3つ紹介し、製品ごとの特徴を解説しました。
今回ご紹介したように、集音器は性能のばらつきが非常に大きいですが、中には補聴器に負けないような高性能な製品も存在します。
どのような機能が備わっているかを十分に確認した上で、料金や保証の内容など、納得できる集音器を選ぶことが大切です。

ご自身の聞こえのトラブルには集音器と補聴器どちらが合っているのか、どのような機能を重視するのか、ライフスタイルに合う製品はどのようなものなのか、この記事を通して改めてお考えいただき、これからの集音器選びにお役立ていただければ幸いです。

性能・デザインを兼ね備えた集音器なら Olive Smart Ear Plus 

Olive Smart Ear Plus(オリーブスマートイヤープラス)は、ワイヤレスイヤホンのようなおしゃれなデザインの集音器です。

スマートなデザインながら機能も充実しており、補聴器と同等の集音力を持ちながら、会話を立体的に捉える『3D集音』、雑音を除去する『雑音抑制機能』、不快な音を抑えた『ハウリング抑制機能』など様々な機能が搭載されています。

さらに、スマートフォンの専用アプリと連携させることで、ワンタッチで集音モード切り替えが可能で、自分自身の好みに合わせた調整を行うことが可能です。
集音器製品について>>

オリーブ製品開発の思い

オリーブでは製品開発の中心に「聞こえのスペシャリスト」である言語聴覚士がいます。

オリーブの製品開発の中心を担っている韓国オフィスでは、オリーブセンターという施設を開放しています。
オリーブセンターには言語聴覚士が常駐しており、誰でも製品の使い方や、聞こえに関する悩みを気軽に相談することができます。
また、製品を利用している方々のリアルな意見を聞くことができる場所でもあり、実際の利用者の方々から集まった意見を元に、日々製品のアップデートを行っています。
言語聴覚士について>>

◼︎言語聴覚士 ゴン・ハンオル
・HALLYM UNIVERSITY 聴覚学科卒業
・新生児聴力選別検査修了(韓国聴覚学会)
・韓国聴覚士協会聴覚士資格取得
・耳鳴りプログラム開発参加
・キムスヒアリング補聴器センター センター長

言語聴覚士 ゴン・ハンオル | 聴覚士証明書

ミミマガジン編集長

大竹 舞

Mai Otake

新潟県出身。保険診療・自由診療の医療機関で接遇・販売を経験したのち、マーケティング部門でオウンドメディアの運用を担当。その際に突発性難聴を発症(現在は完治)。オリーブユニオンに入社後はマーケティング部に所属。自身の難聴経験を活かし、幅広い世代が抱える耳鳴りや難聴の悩みに対して、“わかりやすく、かつ身近な問題として感じてもらえる”をテーマに、ミミマガジンの運用・コラムの執筆にあたる。

大竹 舞

補聴器と集音器カテゴリの人気記事 Ranking in category