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更新日:2023.12.27

老人性難聴の防ぎ方!予防法や治療法を徹底解説

老人性難聴の防ぎ方!予防法や治療法を徹底解説

加齢によって起こる難聴を、老人性難聴と呼びます。
「年だから仕方がない」と思われるかもしれませんが、その進行を緩やかにして発症を遅らせることも可能です。
ここでは、老人性難聴の予防法や治療法についてご紹介します。

そもそも老人性難聴とは?

老人性難聴とは、加齢によって音を聞き取るはたらきをする細胞(有毛細胞)が徐々に少なくなり、聴力が低下することを指します。
ある日急に耳が聞こえなくなるのではなく、だんだんと聞こえにくくなっていくのが特徴の1つです。
そのため、自分ではその状態に気づかず、「最近耳が遠くなった」と家族や周囲の人から指摘されて気づくことも少なくありません。

参照:難聴について | 日本耳鼻咽頭科学会https://www.jibika.or.jp/owned/hwel/hearingloss/#:~:text=2021%E3%82%88%E3%82%8A%E6%94%B9%E5%A4%89-,%E5%8A%A0%E9%BD%A2%E6%80%A7%E9%9B%A3%E8%81%B4%E3%81%AE%E6%A9%9F%E5%BA%8F,-%E8%81%9E%E3%81%93%E3%81%88

関連記事:老人性難聴とは?原因や症状、治療方法を紹介

老人性難聴による聴力低下を予防する方法

老人性難聴の原因は、加齢です。
そのため、原因そのものを取り除くことはできません。
しかし、たとえ老人性難聴が進んでいくとしても、その進行を遅らせることは可能と考えられています。

ストレスを発散する

わたしたちは、日々ストレスにさらされて生活しています。
心や体のストレスはもちろんですが、紫外線や大気汚染など、自分ではどうしようもない部分も人間にとってはストレスになるため、これらを全て排除することはできません。
通常、ストレスは抗酸化作用という体のはたらきで処理されますが、ストレスが多すぎると処理しきれずに、有毛細胞も傷つけてしまいます。

心や体のストレスは、生活習慣や日常生活での工夫によって発散し、少なくすることもできます。
ストレスが溜まりすぎないように、気を付けましょう。

参照:抗酸化による老化防止の効果 | 健康長寿ネットhttps://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/rouka-yobou/kousanka-zai.html

大きな音に注意する

有毛細胞は、大きな音を聞くことで傷つき減少する可能性があると言われています。
たとえば、コンサートやライブ会場、工事現場、パチンコ店に仕事や趣味でよく行かれる方は注意が必要です。
また、家のすぐ側に高速道路や線路がある場合も、知らず知らずのうちに有毛細胞が傷ついている可能性があります。

できるだけ、大きな音がする場所では耳栓をし、家の周囲の環境によっては防音ガラス・防音カバーを使うなどして対策しましょう。

参照:ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)について | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/sensory-organ/s-002.html

生活習慣病を予防する

糖尿病や高血圧、脂質異常症、動脈硬化といった生活習慣病は、他の病気を招くきっかけにもなる、注意すべき病気です。
こうした生活習慣病は、血流の悪化を招きやすく、聞こえの機能にも悪い影響を及ぼすとされています。
糖尿病においては、老人性難聴の悪化との因果関係が既に全国規模の調査で明らかになっていることからも、特に注意すべきと言えるでしょう。

参照:加齢性難聴を防ぐには?検査と予防法・治療法について | NHK健康チャンネルhttps://www.nhk.or.jp/kenko/atc_316.html

飲酒・喫煙を控える

喫煙や過度な飲酒は、動脈硬化や高血圧の原因になります。
生活習慣病を予防するという点で、これらにも注意が必要です。

参照:生活習慣に気を配ろう | 一般社団法人 日本循環器協会
https://j-circ-assoc.or.jp/live/52/

血流を良くする

血流を良くすることは、耳から脳への血のめぐりを良くすることにもつながります。
すると、神経の伝達が良くなり、難聴の予防につながると考えられています。
実際、難聴の治療の一部では、血流を改善する薬がビタミン剤とともに処方されることもあります。

ビタミンEやビタミンB1などには、耳の聞こえの改善に役立つはたらきも期待できることから、積極的に食事を通して体に取り入れるのもおすすめです。

参照:耳の聞こえについて|のむら耳鼻咽喉科クリニック|つくば市東新井https://nomura-jibika.com/hearing.html

おすすめの成分1:ビタミンE

アーモンドや卵、植物油、アボカド、大豆などによく含まれます。
強い抗酸化作用をもち、年齢を重ねることで発症しやすくなる病気の予防にも役立つことから、「若返りのビタミン」とも呼ばれます。

参照:ビタミンE|栄養素カレッジ|大塚製薬https://www.otsuka.co.jp/college/nutrients/vitamin-e.html

おすすめの成分2:ビタミンB1

特に豚肉に多く含まれている成分です。
その他には、豆類やうなぎなどにも多く含まれています。ビタミンB1には神経機能を維持するはたらきがあるとされています。

参照:
ビタミンB1|栄養素カレッジ|大塚製薬https://www.otsuka.co.jp/college/nutrients/vitamin-b1.html
5.ビタミン | 薬事情報センター | 一般社団法人 愛知県薬剤師会https://www.apha.jp/medicine_room/entry-3892.html

おすすめの成分3:ビタミンB2

レバーや納豆、牛乳、うなぎ、卵、ほうれん草などによく含まれている成分です。
特に、牛や豚のレバーにはビタミンB2が豊富で、皮膚や髪、爪などの細胞の再生に作用があると言われています。

参照:
ビタミンB2|栄養素カレッジ|大塚製薬https://www.otsuka.co.jp/college/nutrients/vitamin-b2.html
5.ビタミン | 薬事情報センター | 一般社団法人 愛知県薬剤師会https://www.apha.jp/medicine_room/entry-3892.html

関連記事:耳鳴りや難聴に効果的な食べ物・飲み物とは?

老人性難聴の治療方法

老人性難聴の根本的な治療法はありません。
したがって、できるだけ進行を緩やかにできるよう、先ほどご紹介した対策が重要になります。

しかし、難聴にはいくつもの種類があり、聞こえにくさの原因が何なのかをはっきりさせる必要があります。
老人性難聴だと思い込んでいても、実際は違うということもあり得るためです。

老人性難聴による聞こえにくさには、補聴器で対応するのが一般的です。
まずは専門医に受診して、適切な治療や対処法のアドバイスを受けましょう。

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まとめ

老人性難聴の原因は、加齢による有毛細胞の減少です。
年を重ねることそのものは誰も食い止めることができませんが、難聴の進行具合を緩やかにすることは可能です。
今回ご紹介した内容は、誰もが気軽に毎日の生活に取り入れられる工夫ばかりです。
聞こえの具合によっては補聴器や集音器の使用によって生活がより快適になるかもしれません。
不安のある方は、まず専門医に診てもらい、適切な対処を考えていきましょう。

ミミマガジン編集長

大竹 舞

Mai Otake

新潟県出身。保険診療・自由診療の医療機関で接遇・販売を経験したのち、マーケティング部門でオウンドメディアの運用を担当。その際に突発性難聴を発症(現在は完治)。オリーブユニオンに入社後はマーケティング部に所属。自身の難聴経験を活かし、幅広い世代が抱える耳鳴りや難聴の悩みに対して、“わかりやすく、かつ身近な問題として感じてもらえる”をテーマに、ミミマガジンの運用・コラムの執筆にあたる。

大竹 舞

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