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健康と予防

更新日:2023.12.01

耳が聞こえづらい?!原因や対処法を知って早めに対応を

耳が聞こえづらい?!原因や対処法を知って早めに対応を

耳が聞こえづらいと感じた際、気にしない人もいれば、病気のサインだと心配したりと、その反応は人それぞれでしょう。
耳が聞こえづらいと思ったら、まずどうすれば良いのでしょうか?
今回は、難聴のサイン、片耳難聴などと絡めながら、対処法についてもご紹介します。

耳が聞こえづらいのは難聴のサイン? 

耳が聞こえづらい状態とは、「今まで聞こえていた大きさの音でも少し音量を上げないとよく聞こえない」「音の聞こえ方がいつもと異なり不快感がある」などです。

また、耳が詰まった感じがするのも特徴で、ちょうど飛行機にのっている時に起こるような「耳閉感」がすることもあります。
これらは共に難聴のサインで、耳鳴りもそのうちのひとつです。
この症状に気づいたら早めに耳鼻咽喉科に行くことが大切です。
治療の開始時期が遅れるとその後の治癒に影響を与える可能性があります。

耳が聞こえづらい人に心当たりがあること 

耳が少し聞こえづらくなったからといっても、すぐに聴覚の低下を自覚できる人はなかなかいません。
今まで正常に機能してきた聴覚が弱ってきていることを認めることは、意外と勇気がいることでもあります。
ただ、自分の聴覚を少しでも疑っており、以下のようなことが当てはまったら、耳鼻咽喉科を受診してみることをおすすめします。

耳掃除を頻繁におこなっている

耳が聞こえづらい原因のひとつに、耳あかが大量に溜まってしまい、耳の穴が塞がれたり狭くなったりしてしまうことがあります。
耳垢栓塞(じこうそくせん)と呼ばれ、耳鳴りを伴うこともあり、難聴になることも。

特に、耳掃除を自分で頻繁に行なうことで、本来は自然と外にはきだされるべき耳あかを、中へ中へと押し戻してしまうのです。
耳掃除は頻繁に行なわず、気になるようなら耳鼻咽喉科で掃除をしてもらいましょう。

ヘッドホンを大音量で聞いている

最近は、スマートフォンとヘッドホンさえあれば、外出先でも音楽や動画を好きなだけ視聴できます。
音にさらされる時間が増え、騒音下では特に音量をあげてしまう傾向が。

このことで、神経に傷がつく「ヘッドホン難聴」という症状が見られており、これは完治することができないため、WHO(世界保健機構)も注意を促しているほどです。
ヘッドホンを通して音を聞く時は音量を下げ、長時間聞き続けることを避けましょう。

風邪をこじらせ中耳炎にかかっている

中耳炎は子どもの病気と思いがちですが、加齢とともに増えます。
こじらせることで、耳の内部の壁から水がしみ出しやすくなり、慢性中耳炎となって耳垂れとともに難聴の症状がでてくることも。
特に高齢者が鼻風邪をこじらせたら、耳鼻咽喉科を受診して早めに対応することが大切です。

仕事や睡眠不足などでストレスを感じている

ある日突然、何の前ぶれもなく片耳や両耳が聞こえなくなってしまうものに、突発性難聴があります。
これは、ストレスが引き金となることが多く、年齢を問わず若い人でもかかってしまうものです。
ストレスが強い時に耳がきこえにくいと感じたら、すぐに耳鼻咽喉科を受診するとともに、生活習慣の見直しも始めてみましょう。

片耳だけ聞こえづらくても難聴を疑うべき? 

一般的に、難聴と診断される際は片耳だけに聞こえづらさを感じるケースが最も多いです。
片耳だけに起こる難聴の種類に、「急性低音障害型感音難聴」というものがあり、これは低い周波数の音だけが聞こえにくくなるという特徴があります。
他にも、耳が詰まったような耳閉感や、音が歪んで聞こえるといった症状が見られます。

ただ、突発性難聴と比較すると、「急性低音障害型感音難聴」は治りやすいという一面がある一方、長引いたり再発を繰り返すケースがあります。
原因としては、風邪や疲れ、睡眠不足やストレスなどが挙げられ、これは内耳のリンパ液や血液の流れが悪くなることで引き起こされます。

若い人にも、高齢者にも、年齢を問わず発症する可能性があるものです。
治療には、ステロイド剤や漢方が処方されますが、血液の滞りが原因の場合は1ヵ月以上の治療が必要になります。

片耳難聴の対処法と注意点

普段は意識しませんが、人は両耳が聞こえるからこそ様々な方向からくる音をキャッチすることができます。
しかし、片耳だけが聞こえなくなると、聞こえない方向から話しかけられても音や方向感覚をつかむことが難しく、コミュニケーションが難しくなってしまいます。

「片耳難聴」は先天性の場合は新生児に0.1%の割合で見られ、成人発症の場合は「突発性難聴」、「メニエール病」、「急性低音障害型感音難聴」、「慢性中耳炎」、「機能性難聴」などがあります。

対処法

片耳難聴の場合、「急性低音障害型感音難聴」や「突発性難聴」のように、中には投薬によって改善するものもありますが、多くの場合はその治療が難しく、片耳の補聴器を使うことになります。
補聴器によって、聞こえない耳周辺の音がキャッチされるので、会話もスムーズになります。

注意点

片耳だけが聞こえづらいと感じたら、他の耳が聞こえるから、と放っておくのは危険です。
医師の診察を受けずに放っておくことで、症状が進行してしまうこともあり、より重度の難聴になってしまう可能性があるからです。
早めに耳鼻咽喉科を受診し、補聴器についても相談しましょう。

耳が聞こえづらいと思ったら試してみよう

耳が少しでも聞こえづらいと思ったら、以下のことを試してみましょう。

末しょう神経の修復を助けるビタミンB群を摂取する

耳が聞こえづらくても、症状がごく軽く初期の場合は、ビタミンBを積極的に摂ることで改善することもあります。
特に、ビタミン12は神経細胞の修復を促すもので、これを処方する耳鼻咽喉科もあります。

水分をとったりあくびをしたりする

気圧の変化が原因で耳閉感があり、耳が聞こえづらい場合に有効です。
ただ、通常の環境で突然耳が聞こえなくなる場合は効き目はなく、ほかの原因を疑った方が良いでしょう。

耳掃除の頻度を控える

耳掃除を頻繁にすることで、耳あかを耳の中に押し込んでしまうこともあります。
そのことで耳が聞こえづらくなり、難聴を引き起こすケースがあるのです。
あくまでも、耳あかは自然に外へと押し出されるものであることを忘れずに、かゆくなった場合は表面をそっとこする程度にし、それでもダメなら耳鼻咽喉科を受診したほうが良いでしょう。

ストレスを溜めない

ストレスが原因となって引き起こされる難聴があるため、なるべく規則正しい睡眠をとる生活を心がけましょう。
また、仕事などによる精神的ストレスも良くないため、自分にあった解決法で適度にストレスを解消しましょう。

まとめ

今回は片耳が聞こえづらい原因やその対処法について見てみました。
片耳だけだからと放置したり、自己診断をすることで、難聴が知らぬ間に進んでしまうことにもなりかねません。
まずは早めに医師に相談することから始めましょう。

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