プロフェッショナルボイス

オリーブスマートイヤープラス(集音器)企業ご担当者様の声

すべての人に予防医療を。
健康な社会つくりのためにお客様の声に耳を傾ける

スマートスキャン株式会社 代表取締役 濱野斗百礼氏

日本ではじめて誰でも受診しやすい画像検査環境のプラットフォームとサービス提供を行なっている、スマートスキャン代表の濱野斗百礼氏。インターネット業界でサービス提供者として日本のトップを走ってきた人物である。なぜ医療業界経験ゼロから、サービス提供に至ったのか。事業にかける想いとともに、日頃からお客様と、共に働く仲間の声を大切にしているという濱野氏にお話しを伺いました。

6万人の1%の命を救う「スマート脳ドック」

―はじめに、濱野さんがスマートスキャンを立ち上げ、「スマート脳ドック」を始められたきっかけを教えてください。

濱野)事業の構想に至ったのは、インターネット業界でヘルスケアサービスの開発に携わっていた頃、日本に250万人程いる運転従事者の健康診断には「脳ドック」が入っていないため、危ないという話を聞きました。当時、バスの運転手が運転中に脳の障害を起こし、大事故となったニュースも記憶に新しかった。しかし「脳ドック」は当時受診に5~6万円ほどかかる高額医療でした。企業負担が少ないとは言い難い。しかし、脳疾患で倒れる人は年間約29万人、そのうち半数以上が死亡や介護が必要な状態になるといわれています。脳疾患が発症する人は後を絶ちません。脳疾患は早期に発見すれば未然に防ぐことができる病気です。だからこそ、誰もが検査を気軽にできる環境作りが必要ではないかと思いました。
実際に「脳ドック」の需要を探るためテストマーケティングを実施したところ、安価であれば受診したいという声が多く寄せられました。そこでわたしは、誰もが気軽にMRI(磁気共鳴画像診断)を受けられるサービスを手がけようと考えました。そして今、当社が描く「誰もが気軽に未病ケアができる社会」が、少しずつ形になろうとしています。これまでに累計約6万人が「スマート脳ドック※」を受診され、そのうち1%の人命を救っています。これだけの数の人が脳疾患を持っているということです。ご本人はもちろん、ご家族や大切な人の生活を守るため、受診の重要性が口コミでも広がり始めています。

※■「スマート脳ドック」について
脳動脈瘤や脳梗塞、脳腫瘍などの自覚症状のない脳の異常を早期発見できる頭部MRI・MRA、頸部MRAの検査です。WEBでの予約と問診票の事前登録、受診結果をDX化することで、スピーディーな検査と継続しやすい価格で、これまでにのべ約6万2千件の検査を実施しています(2021年11月実績)撮像されたデータは結果に応じ、連携した専門の医療機関を紹介し、予防医療、早期発見に役立っています。

消費者のユーザビリティを追求
医療のDX化領域をひろげる

―医療従事者ではないことで、サービス提供に向けて苦労なさられたことはありましたか?

濱野)決して平坦な道のりではありません。そもそも、MRIの設備投資は莫大で、スタートアップが手掛ける事業ではないと周囲から話もありました。しかし、それ以上にMRI検査における医療業界の見解に「MRIは予防医療のために使用するものではない」という認識が根底にあり、病気が疑われる人に使われることが一般的だったのです。一方で、日本は世界で最もMRIを所有している国だと言われています。しかし1日あたりの受診者数は非常に限られていました。
 課題は明らかです。医療システムのデジタルトランスフォーメーション化領域の遅れです。MRIで撮影した画像データを分析する読影※の専門医師配備や、時間のかかる診察システムなど、医療環境が十分でなく、「誰でも簡単に受信ができる」医療環境の構築に、予約管理システムのプラットフォームの導入が整えば、受付、検査オーダー、診断、会計のすべてがネット検索から受付、すべて30分で終わります。システム化によりMRIの稼働率を高めたことで、1回あたり17,500円(税抜)という低価格を実現し、利用者も増加、現在は稼働率も80%まで上がっています。
さらに、我々のサービスの特徴として「スマート脳ドック」は、画像データを受診者にお渡しするという点にあります。当サービス利用者は、25%が口コミです。わたしのこれまでのSNSマーケティングの知見ですが、データとして所持していると、家族や友人に見せたくなりますよね。今では、診断結果や画像をSNSにアップする人もいます。こうしたSNSマーケティングの手法と消費者の利用効率の最大化に徹底してこだわり、サービスシステムの開発をしました。いまではこのサービスプラットフォームが日本全国のクリニック、病院に浸透され始め、提携医院が増えています。そうすれば、誰しもが手軽に脳ドックを受ける社会が実現します。

はたらく×ヘルスケア
聴力に不安を感じたらオリーブスマートイヤーを選ぶ

―「スマート脳ドッグ」はMRIのシェアリングエコノミーモデルであり、最新のヘルスケア・プラットフォームです。濱野さんにとって、これまでにない事業推進を図る醍醐味はどこにあるのでしょうか?

濱野)わたしにとって健康はすべてです。健康でなければ何もできないでしょう。
ある日突然脳疾患で倒れたり、大切な誰かの命を救える可能性に満ちた事業です。
毎朝起きて「さぁ、今日も仕事をするぞ」と思えることが至上の喜びです。
わたしの声は、オフィスでも、ひときわ目立ちます(笑)日々の仕事に胸を躍らせ、仲間と共に同じ目標を目指すことが何より至福の時です。ですから、聞こえ方に変化を感じたら、オリーブスマートイヤーを選びます。

―ありがとうございます。
オリーブスマートイヤープラスをお選びくださる理由は何ですか?

濱野)デザインが魅力的です。これからの時代に即したシンプルで無駄のないデザインが気に入りました。これなら気軽に身に着けられます。仕事場において、聴くという行為は大変重要です。わたしはオフィスでメンバーが談笑していてもすべて聞こえるくらい、周囲の仕事場の音を大切にしています。それは、会社の今を読むということでもあります。会社と、自分のバイタルデータを聞き逃さないためにも、音にはこだわっています。

―オリーブスマートイヤーの機能はいかがでしたか?

濱野)非常によく聞こえます。オフィスの音が隅々まで聞こえるくらいです(笑)
オリーブスマートイヤーの機能、デザイン含め、働く世代にどのようにメッセージが届いていくのか今後が楽しみです。当社のプラットフォームも然りですが、予防医療の普及は時間を要します。健康の価値観、予防医療の投資は人それぞれですが、当社のサービスや、オリーブスマートイヤーの利用によって、健康寿命の増進を図るというメッセージを広げていきたいですね。同じヘルスケア・プラットフォームを構築する同士、豊かな社会づくりを目指したいです。

誰もが気軽に未病ケアができる社会

―今後の展望について、教えていただけますか?

まず、「スマート脳ドック」が選ばれる理由を明確化し、社会に検査の重要性を訴求していきます。病気を早期発見できるのはもちろん、未然に防ぐことができるという点です。そのために、スマート脳ドックを受診できる環境整備を進め、地域医療に貢献していきます。当サービスの現状は、検索から受付まで所要時間15分です。それを更に短縮し、5分を目指します。利用者の利便性と効率化に努め、ゆくゆくは、日本発となるこのMRIシェアリングエコノミービジネスを世界に広げていく構想があります。結果、利用者数の増加はこれまでにないバイタルデータの取得につながります。人類にとって貴重なプラットフォームになるかもしれません。わたしたちは誰もが気軽に未病ケアができる社会つくりを真剣に目指していきます。

濱野斗百礼
Tomoaki Hamano

スマートスキャン株式会社 代表取締役 1969年生まれ。
楽天株式会社にて執行役員、グループ会社のリンクシェア・ジャパン株式会社にて代表取締役社長を務めた後、スマートスキャン株式会社を設立。

■スマートスキャン株式会社について
「IT×予防医学×検査」をコンセプトに、MRIやCTなどの高度医療機器を用いた検査にフォーカスした事業を展開。「スマート脳ドック」を導入するクリニックのプロデュースをはじめWEB上で予約と検査結果の確認を行えるWEBサイト「スマートドック」(https://smartdock.jp/)を提供しています。事業を通じ、生活習慣に起因した病気予防の普及および企業や団体への健康経営促進をすすめています。

【会社概要】
・社名:スマートスキャン株式会社
・設立:2017年2月
・所在地:東京都中央区日本橋人形町2-14-6 セルバ人形町2階
・代表取締役:濱野斗百礼
・事業概要:ウェルネスデータプラットフォームの構築、医業関連施設のプロデュースおよびテクノロジーの提供、パーソナルヘルスケアレコード(PHR)の収集・解析
・URL:https://smartscan.co.jp/

取材を終えて
ー濱野斗百礼氏の考える聞こえー

終始事業にかける想いを丁寧に、かつ熱く語って下さった濱野斗百礼氏。
走り始めた事業は、濱野氏の想いを遥かに超える勢いで、人命を救うという大きなミッションを載せて動き始めている。濱野氏の日常は、想像を超えるスピードで動いている。バイタリティー溢れる日常の秘訣は、「聞く」ことにある。オフィスの音のその隅々までに神経を行き渡らせ、共に働く仲間の鼓動を感じ、クライアントの要望に迅速に対応する。

「現状は聞こえに問題はないとしても、わたしはいつでもより豊かに生き、仕事ができるのであれば、なんでもオープンに取り入れるし、オリーブスマートイヤーはこれまでの製品と異なる印象であるから、抵抗感も少ない」

新しい時代を切り開く経営者は、共に働く仲間、お客様の声に耳を傾けられる絶妙なバランスがある。健康であるほど、人は人にやさしくなれる。世の中が変わるきっかけをつくるという日本発のヘルスケア・プラットフォームは、世界に向けて着実にその広がりを見せている。